整形だけじゃない!変形性膝関節症にもヒアルロン酸注射が大活躍!?

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膝 注射器
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みなさんは、プチ整形で大人気のヒアルロン酸注射が“変形性膝関節症”の改善にも効果を発揮することをご存知ですか?

……なんて聞かれても、「変形性膝関節症って何?」という方も多いと思います。

変形性膝関節症とは、簡単に言えば“加齢による膝の病気”です。

ほうれい線やシワなどだけに効果を発揮するヒアルロン酸注射だと思っていましたが、病気の治療にも役立つだなんて驚きですよね。

今回は、変形性膝関節症とそれに対するヒアルロン酸注射の効果をご紹介したいと思います。

変形性膝関節症とは?

knee pain

まず、変形性膝関節症について詳しくご説明します。

変形性膝関節症とは、先述した通り“加齢による膝の病気”です。
この病気の発症には、体重や運動習慣の有無、姿勢の良し悪しなど、生活習慣が大きく関係していると言われています。

膝の関節の軟骨が傷つき、炎症が起こり、痛みが生じる辛い病気です。
放っておくとどんどん軟骨が傷み、やがて非常に強い痛みを感じるようになります

変形性膝関節症は若い人が発症することはほとんどなく、50代以上の人、特に女性が発症する確率が高いといいます。

変形性膝関節症が女性に多い理由

女性

なぜ、変形性膝関節症は男性よりも女性のほうが発症する確率が高いのでしょうか。

○男性に比べて女性は筋肉の量が少ないため、関節にかかる負担が多い
○骨盤の歪みと下肢の歪み

主に上記が挙げられます。

女性は男性に比べて筋肉量が少ないので、関節にかかる負担も大きいといいます。
さらに、女性は妊娠や出産などを経験し、骨盤が歪んでしまう場合もあります。

女性は誰でも、変形性膝関節症にかかるリスクを抱えているのです。

変形性膝関節症にかかることによって生じる負のループ

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変形性膝関節症にかかると膝が傷みますので、自然とあまり歩かなくなります。
それにより、運動機能が低下し、膝の筋肉も衰えていくのです。

下手をしたら車椅子生活にもなりかねませんので、負のループにはまってしまう前に、早期の治療が肝心となってきます。

そこで活躍するのが、“ヒアルロン酸注射”なのです!

変形性膝関節症はヒアルロン酸注射で治療できる

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変形性膝関節症には様々な治療方法が存在します。

○保存療法
生活習慣の改善・運動療法・薬物療法・装具療法・物理療法

○外科手術
関節鏡視下手術・高位脛骨骨切り術・人工膝関節置換術

ヒアルロン酸注射の治療方法は、上記の「薬物療法」に分類されます。
関節へのヒアルロン酸注射は長い歴史があり、広く行われている関節痛の治療法です。

関節内にヒアルロン酸注射をすることで、痛みを和らげます。
ヒアルロン酸には関節内の関節液に多く含まれているため、骨と骨とが擦れるのを防ぐクッションの役割のある軟骨に影響を与えます。

変形性膝関節症では、関節内の関節液に含まれるヒアルロン酸が不足しているので、ヒアルロン酸を直接膝に注入することで、関節の炎症や痛みを抑えることができるのです。

直接ヒアルロン酸を注入することで関節のヒアルロン酸の生産性を高めることもできます。

変形性膝関節症へのヒアルロン酸注射の頻度は?

女性

変形性膝関節症へのヒアルロン酸注射の頻度は、基本的には週に1回
これを5回にわたって行います。

効果があれば、その後は症状にあわせて2〜4週間に1回ヒアルロン酸注射を打ちます
症状が再発した場合は、繰り返しヒアルロン酸を注入して対処することが通常です。

運動療法などと組み合わせて病気の進行を遅らせて生活の質を改善していきます。

頻度は症状によって異なりますので、詳しくは担当の先生に確認してみましょう。

変形性膝関節症へのヒアルロン酸注射をする際の注意点

女性

膝の痛みに大活躍なヒアルロン酸注射ですが、実は米国整形外科学会はヒアルロン酸の関節内注射の大規模調査解析を行ったところ、変形性膝関節症の改善は認められず「ヒアルロン酸注射は変形性膝関節症の治療にはおすすめしない」という発表を2013年に「変形性膝関節症改訂版ガイドライン」上でしています。

医学の研究によって“ヒアルロン酸注射では変形性膝関節症は改善されない”とされてしまったのです。

ただ、ヒアルロン酸注射によって変形性膝関節症の症状が改善した例は多くあるので、この米国の発表をそのまま鵜呑みにしなくてもよさそうです。

せっかく生活の質を改善したくてお金をかけてヒアルロン酸注射の治療を受けるのですから、納得した上で治療に挑みたいですよね。

心配な場合は担当の先生と納得いくまでよく相談し、万が一納得ができなければ他の治療法を提案してもらいましょう。

変形性膝関節症を改善するには生活習慣を改善することも必要

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ヒアルロン酸注射だけに頼って「これを打てば病気は治る!」と思ってはいけません
ヒアルロン酸は確かに軟骨の働きを助けてはくれますが、これまでと同じ生活をしていてはまた病気が再発してしまいます。

ヒアルロン酸注射とともに、生活習慣の改善も試みましょう。

○膝に負担のかかる姿勢や動きをなるべく避ける
○サプリメントやヒアルロン酸注射はあくまでもサポート的な立場

上記を意識して、今一度ご自身の生活習慣を見直してみてください。

ヒアルロン酸注射を効果的に利用して、変形性膝関節症を改善しよう

女性

いかがでしたか。
今回の記事では、変形性膝関節症に対するヒアルロン酸注射の有効性や注意点などを記載しました。

若いうちは「私には関係ない」と感じるかもしれませんが、80代になっても元気に歩き回っている方もいれば、40代で変形性膝関節症だと診断されてしまう方もいる世の中です。

見た目の美しさだけではなく、健康な身体も維持したいですよね。
他人事だとは思わずに、いざという時の対処法を考えておきましょう。

また、ヒアルロン酸注射よりも有効だと言われている“ステロイド注射”もありますので、担当の先生とよく相談して、ご自身の症状に一番合い、納得のいく治療をしてもらうようにしてください。

この記事の監修医: 杉本ライター 杉本ライター